音について

私は非常に眠りが浅い。

ノンレム睡眠に入るためには

家の中がとても静かである必要がある。

 

壁が薄いため、隣の弟や両親の部屋からの音が

よく聞こえる。こそこそ声ならぼやっとだけど

母は最近声のボリュームを抑え忘れるので

怒ってるのか?泣いてるのか?ってくらい

よく聞こえたり、聞き取れる。

 

弟は声が低いからかやたらと響く。

おそらくみんながまだ起きてるだろうという時間に

普通の声で喋るのは良いんだが

たまに23時過ぎてもゲーム通話が終わらないので

なかなか気になる。

 

祖父は不定期に寝言を言う。

それもぼやっと聞き取れないトーンで言うのではなく

誰かに話しかけてるかのようなボリュームで言うのだ。

それは叫びだったり雑談だったりさまざまで

いつ長ったらしい寝言を言うかはまったく予想がつかない。

 

私は恋人ができる日に寝る前に通話をしている。

私の声は低めだが、おもいきり笑ったり

相手に聞こえるようハキハキ喋っていたりすると

もうちょい静かにして、と注意される。

 

なのでほとんど独り言みたいなトーンで

めっちゃマイクを近づけて喋っている。

 

難点は通話が切れる音で目が覚めることだ。

ほんとにもう寝息を立てて寝始めたなって時に

その音でパッと起きてしまうことは多い。

 

じゃあつなげたまま寝ればいいとなるかもしれない。

が、音質の関係でライン通話をしているし

彼くんは繋がっていると気になると言うので

やむを得ないのである。

 

 

少し人より音に対して敏感なところはある。

不調の時はなおさらだ。小さな音も大きく聴こえる。

 

バンドのライブ通いの友人は

普段爆音で音楽を聴いてるからだろうか、

テレビの音をやたら大きくする。

 

私はテレビの音は不必要だと思っている。

惰性でテレビをつけておいたりするなんて

意味が分からない。

食事の際になんとなく見るのにつけるならまだ良い。

テレビがある所にいて、なんとなくテレビを

つけておくことがよく分からない。

 

だからボリュームが大きすぎると不快だ。

真下の部屋の祖父のテレビ音はすぐ大きくなるため

大きくしないように何度も呼びかけている。

 

あまりに大きな音を長く我慢しすぎると

心臓がバクバクしたり、落ち着かない。

 

そういう状態の時は好きな音楽で

シャットアウトするというやり方もできない。

音を聴くこと自体が苦痛で解放されたくなる。

 

母が私のことを思って、ヒーリング音楽を

流してくることがあった。

気持ちがリラックスするかと思って、と

言っていたが逆効果で、こういうことは

説明しておかないといけないと学んだ。