安定

職場ではともかくへたれを装っている。

しかし真面目なのはすでに周知の事実で

「頼めばやってくれる」人にあたる。

そこに変化はないけれど、

徐々に過ごしやすい働き方が

できるようになってきた。

 

貧弱で無理をすると体調を崩したり

どこかを痛めたりするので、

無理は言えなくなっている、はずだ。

 

私は誰よりも正確にできます、という人になりたいが

誰よりも率先して働きますというイメージは持たれたくない。

 

同僚のいかに手を抜くか、という考え方を

リスペクトしたい。

 

私は手を抜くことをせずに一度壊れているのに

未だに程よく手を抜きながら

仕事をすることができていない。

 

以前は完璧主義者みたいな所があり、

自分にも周りにも厳しくしていた。いまは

適度に力を抜いてメールをチェックしたり

なんとない話を誰かにしに行くという

軽い邪魔をするようになった。

 

表情がかたまって動かないで終わる日はなくなった。

 

もちろん居眠りしている人を見ても

優しく見守るだけだ。

注意できる立場でもなければ

私もたまに危ういからである。

 

できる人が限られていて

期待値の高くなっている業務や、

代わりのいない特殊な内容をこなしていると

ブレーキが効かなくなっている。

 

役に立たなきゃ、早くやらなきゃ、と。

気づけば何時間も休憩していなかったりする。

 

ふと自分が夢中になっていることに

気づけるようになったのは

彼くんがくれたメッセージ入りの

バラの置物のおかげだと思う。

 

自分から希望して誕生日に贈ってもらったものだが

思っていたより存在が大きい。

色がゴールドで視界に入るとキラキラするため

なんとなしに見たり、眺めたりしている。

 

そうすることで、

あ、やりすぎてる。と気づけるようになった。

 

彼くんに支えられ、仲の良い同僚に支えられ

精神衛生上、今までで一番安定している気がする。

 

ありがとう。